頭半分覗かせているかくれんぼ

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かくれんぼは、鬼ごっこと並んで代表的な子供の遊びである。

しかしその歴史は古く、1000年以上も前、中国の唐時代に宮廷の中で行われていた「迷蔵(めいぞう)」という大人の遊びが起源とされている。

日本には、平安時代の初期、遣唐使が持ち込んだらしい。

平安時代の歴史物語『栄花物語』に、‘かくれ遊び’として紹介されている。

今のように「もういいかい」「まあだだよ」「もういいよ」とい形の子供の遊びとなり、全国に広まったのは江戸時代である。

かくれんぼは、毎年世界大会が開かれている。

2010年から、イタリア北西部のコンソンノ村で開催されている。

2017年の第8回大会にはイタリアをはじめ、フランス、アメリカ、初出場の日本チームを含む約20ヵ国80チーム、400人以上が参加した。

大会は3日間にわたり繰り広げられ、‘かくれんぼ世界一’の座を争う。

優勝チームには「Golden Fig Leaf」(葉っぱが形取られた金メダル)が授与される。

基本的に5人1チームで競技を行い、制限時間10分以内に草原の中に設置されたマットレスに、鬼に見つからずにタッチするとポイントとなる。

‘缶蹴り’に似たルールである。

参加者は隠れるプレーヤーのみである。

鬼は大会側が用意したアスリートなどで、プレーヤーは鬼に見つからないよう、フィールド内に置かれた様々なものを使って身を隠し、息を潜める。

こうして、かくれんぼは大人のスポーツに進化した。