今の愛車は十年以上も載っており、カーナビも当初ついていたままになっている。
普段は、買い物中心の使い方をしているので、困ることはない。
しかし、たまに遠出をしたときは、ドギマギする事態にぶつかる。
ある時、勝手知ったはずの道を走っていたら、新しい道路ができていた。
そちらの方が広くて何となく走りやすそうだった。
迷わずその道に車を乗り入れた。
しばらく走ると、広々とした場所に出た。
そんな場所があったとは知らなかったので、カーナビで確認すると、なんと海の中だった。
いつの間にか、干拓されていたようだ。
走行が難しいほど舗装されていない国道のことを『酷道』 、同様の県道が『険道』と呼ぶらしい。
そんな酷道の一つを走ったことがある。
カーナビの国道表示を頼りに、安心して乗り入れた。
すぐに舗装もしてない道になり、間もなく一車線になり、片側は急な崖が続いていた。
対向車が来た。
どうしたらよいのか迷っていたら、地元の人らしくて離合地点までさっさとバックして道を譲ってくれた。
他地区から来た車が対向車だったらどうなったのだろうか。
帰りは、舗装されている’町道’の方を通った。
ある調査によると、初めて行く目的地の場合利用するのは、カーナビ派65.2%、 紙地図派34.8%だそうだ。
カーナビは便利だが、頼りすぎてもよくないようだ。