「蟻の思いも天に届く」ということわざがある。
アリのように、地べたを這いまわって生きている微力な存在でも、一途に念じ続ければ思いは届くものだ、というである。
努力は必ず報われるということだ。
’働きアリの法則’というのがある。
‘2:6:2’の法則ともいう。
働きアリのうち、本当に一生懸命働いているのは2割であり、6割は適当に働き、残りの2割はさぼっている。
よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の割合になる。
よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2になる。
サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2になる。
こうして、良く働くアリと適当に働くアリ、さぼるアリの比率は2:6:2のままである。
働くアリと働かないアリの差は‘腰の軽さ’によるらしい。
アリの前に仕事が現れた時、まず最も腰の軽いアリが働き始める。
次の仕事が現れた時には次に腰の軽いアリが働く、と言う形で仕事の分担がなされている。
仕事が増えたり、働いていたアリが休むなどして仕事が回ってくると、それまで仕事をさぼっていた腰の重いアリが代わりに働きだす、という仕組みだ。
地べたを這いまわっているだけのように見えても、結構周りが見えているらしい。
人間社会も同じようなものだろう。