フェアウェイ避けて一日ラフ歩く

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ゴルフコースの使用料金は、グリーンフィーという。

一般的なゴルフコースの場合、18ホールを基準に設計されている。

そこを、いかに少ない打数で上がるか競っている。

グリーフィーに、打数の多寡は反映されない。

したがって、上手な人ほど、一打あたりの料金は高くなる計算になる。

ゴルフは最も遠くまで、人間が自力でものを飛ばせる競技だと思う。

白いボールが、一面の緑、青い空の中で吹っ飛んでいくのは気持ちの良いものだ。

しかし、素人がクラブを思い切り振り回し、小さな球を真っすぐ飛ばすのは大変難しい。

大体右や左に曲がるものだ。

しかも会心の当たりで遠くに飛ばすほど、曲がり方も大きくなり、ラフに入る。

ラフは、仲間から大笑いされるので、「声を出して笑う」という意味の英語 “laugh”と思っている人がいる。

しかし、ゴルフ場のラフは“rough”と綴り、「荒い」という意味である。

まさに、芝がしっかり伸びて歩きづらいし、深いところから出すのも一苦労だ。

どうせ結果が分かっているのだから、少し手加減すればよいではないかと言われる。

しかし、たまに真っすぐ吹っ飛んでいくボールを見るのは、たまらない快感である。

だから、ティーショットでは、奇跡を願ってドライバーを思い切り振り回す。

こうして、一日ラフを渡り歩き 、一打あたりのコスト引き下げを図ったと、負け惜しみを言っている。