顔洗うネコ見て傘を持てと言う

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1884年6月1日、日本の最初の天気予報が出された。

予報内容は日本全国を一文で表し第1号の予報は「全国一般風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」というものだ。

すなわち、「全国的に風向きは定まりがない。天気は変わり易い。ただし、雨天になりやすい」というもの。

何しろ、日本全体の天気をこの一文で表すのだから、このようなあいまいなものにならざるを得ないのだろう。

日本の気象庁における、1992年〜2019年の28年間の全国平均適中率(降水の有無)は、17:00発表の翌日予報が83%、翌々日が80%、11:00発表の週間天気7日後予報で67%となっている。

天気予報は当たらないものの筆頭に挙げられていたが、今はかなりの確率で当たっている。

古代から天気予報の方法は、自然現象や生物の行動の様子などから、天候のパターンを見つけることに依存していた。

そこで生まれた経験は、世代を越えて天気に関する知恵となり、諺や言い伝えとして蓄積された。

これが「観天望気(かんてんぼうき)」である。

「夕焼けの次の日は晴れ」 –地球上の多くの場所では、天気が 西から東へ移動するため

「ネコが顔を洗うと雨」 –湿度が高いとき、顔や髭に水滴がつきやすくなる。それを猫が拭うため

「ツバメが低く飛ぶと雨」 –湿度が高いと、えさとなる昆虫が低く飛ぶため

知っておくと、役立つこともあるだろう。