世界的に天候異変がおき、各地から‘洪水’のニュースが届く。
洪水と聞けば、すぐ「ノアの方舟」を思い出す。
’神’は、この世の乱れを嘆き、汚れた世界を一掃するために洪水を起こした。
その時、信心深いノアにだけは事前にその計画を知らせ、対策として‘方舟’をつくらせた。
その方舟に、ノアの家族と選ばれた動物一つがいずつが乗り、神が起こした洪水を乗り切った。
ところで、旧約聖書には方舟のサイズや構造が書かれている。
「ゴフェルの木」で、構造は3階建ての小部屋がたくさんある箱舟である。
サイズは、メートル法で換算すれば、長さ135m、幅22.5m、高さ13.5mで、現代の大型船に換算すると、排水量43,000トンの巨大なものになる。
この長さと幅・高さの比率は、今日の船舶工学を駆使した近代船舶の‘黄金率’とまったく同じである。
床面積は、約9200平方メートルとなり、中規模ショッピングセンターくらいの広さになる。
この中に、ノアの家族8人とさまざまな’選ばれた生き物各一つがい‘が乗船した。
ちなみに、アメリカで、‘実物大’のノアの方舟を作っているが、その収容人員はおよそ1万人と言われている。
’宇宙船地球号’が地球を退避するときが来ても、たぶん高齢者は排除されることになるだろう。
何しろ、高齢だから‘未来’はほぼ無いに等しいためだ。
せめて今だけでも、未来のために’役に立つ’ことをしておきたい。