「便りが無いのは良い知らせ」ということわざがある。
もともとは、海外のことわざで「No news is good news.」からきている。
久しぶりに親に電話でもすると、いきなり「なにかあった?」と言われ、「なにもないよ。ただ電話しただけ」という言葉を交わした経験を持っている人も多いはずだ。
親の本心は、連絡が無ければつい悪いことを想像して気が気じゃない。
しかし、このことわざを思い出し、ぐっと我慢している。
だから、急に電話でもかかってくると、心配が的中したのではないかと思ってしまう。
実際、長い間連絡がない家族や友人から久しぶりの連絡が入ると、病気や事故など悪い知らせであることが多い。
普段から誕生日や何かの記念日などに連絡を取り合っていたら、このような心配も薄れるだろう。
近頃は、「久しぶりの相手からの連絡には注意した方がいい」という考え方をしている人も多いようだ。
数年ぶりとか中には数十年ぶりという友人からの電話で、思い出話などをしていたらいつの間にか、話が深刻なものになり「お金を貸して欲しい」と言われたり、ネットワークビジネスに勧誘されたり、保険の加入を勧められたりすることになる。
何かがあれば、‘風の便り’が伝えてくれるだろう.
割り切ってこのことわざを信じておくのが、安穏に生きていけるコツなのかもしれない。