軽はずみなことはよせよと屋台酒

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屋台では、あまり深刻な相談事は出ない。

したがって、アドバイスも気楽なものになる。

「まあまあ」か「軽はずみはよせ」程度のもので済む。

軽はずみとは、よく考えないで行動したり、ものを言ったりすることであり、言動の軽々しい様子を表している。

軽率で思慮が足りない発言は、’失言’といわれる。政治家がたまに失言をして、メディアを賑わす。

カリフォルニア工科大学の下條信輔教授によれば、失言が生まれる二つのメカニズム があるという。

一つは、心の深層にある“本音”が出てしまうモデル。

自分の役割や立場としては適切でない本音が深層にあり、通常は役割意識の中で抑え込まれている。

しかし、油断や何かのきっかけで、この本音が外に出てしまうケースであり、’抑圧モデル’である。

もう一つは、‘集団モデル’の問題である。自分が今、どの集団の立場で話しているか。

あるいは、今、どの集団に対して話しているか。

その違いを認識しないまま発言することから生まれる。

抑圧モデルについては、あくまで自分の心理には表層と深層があることを意識することだ。

その中で今の自分の考えや発言が心理のどこから発信されているか、自己観察する習慣を持つことだろう。

集団モデルについては、自分がどの社会集団と話していて、その内容は今後どの集団に伝わり評価されるのか、自分の思考を調整し、適切な表現をする必要がある。