突き抜けて上にも申す「申」の意気

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‘申’という字の‘もうす’は、説明するとか述べるなどの意味を持つ。

より正確に言うと、下の者が上の者にものを言うときや、してさし上げるということで、他人に何かをすることのへりくだった言い方に使われる。

‘申’の字は、稲光・稲妻の形を左右に並べた形からつくられた。稲光や稲妻は、天にいる神の威力を現した姿・形であり、神が発するものであるから、‘かみ’の意味となった。

さらに、稲妻は屈折しながら斜めに走るので、申が‘のびる’という意味や‘もうす’という意味に使われるようになった。

‘申’の字が‘かみ’以外の‘のびる、もうす’として使われるようになったので、新たな‘かみ’の字が必要になり、’申’に神をまつる時に使われるお供え物などを置く高い台の形を表す‘示’を加えて、 #‘神’という字 が作られた。

上申とは、上部機関や上役に対して意見・情況などを、上官・上役などに申し述べることである。

上申書は、主に官公庁や警察に対し、法的な手続を経ず報告や申し立てをする際に提出する書類のことをいう。

法的な書類ではないため、確実に意見が通るわけではない。

相手に自分の思いや意思を伝えることで自分の主張が受け入れられる可能性は上がる。

何もしないよりはましだということだ。

一般企業では、経営層や上司に提案や意見を伝える際に提出される。

稟議書のように、最終の決裁を仰ぐものではない。