適度に酒を飲むと、ほろ酔いになって気持ちがほぐれる。
つい気分も高まり、天下国家を取った気にもなる。
しかし、ほどほどで止めるのがむつかしい。
酒酔いの段階は、爽快期→ほろ酔い期→酩酊期→泥酔期と続き最後は昏睡期にいたる。
お酒が楽しく健康的に飲めるのは、アルコール血中濃度0.1% 程度、つまりほろ酔い期から酩酊初期くらいまでらしい。
アルコール血中濃度算出式を見つけたので、血中濃度0.1%がどの程度か試算してみた。
体重60㎏の人で、日本酒333ml ビール1000ml程度となる。
ついでに他の体重も試算してみた。
70㎏の場合は、日本酒389ml ビール1160mlである。
80㎏の場合、日本酒444ml ビール1330mlになった。
概して、体重が多いほど、たくさん飲むのが理解できた。
アルコールは肝臓の働きでアセトアルデヒドに変わり、ALDH2という酵素の働きで無害な酢酸に変わる。
このALDH2には3つの型があり、酵素の活性が強い人と弱い人、そして活性がまったくない人がいる。
お酒に強い人はアセトアルデヒドの代謝速度が速い活性型を持っている。
代謝速度の遅い、低活性型や酵素活性がまったくない非活性型を持つ人は、お酒に弱いタイプである。
そして、日本人の37~38%は低活性型、6~7%は非活性型である。
ちなみに、非活性型はモンゴロイド(黄色人種)にのみみられる特徴でもある。
酒を飲むときに、体重や、自分の酵素活性化のタイプも知っておくことが必要かもしれない。