欧米では、年を取ると、より性格が穏やかになり、優しくなる というのが定説らしい。
ケンブリッジ大学の脳科学者の分析調査結果からは、年を取るほど脳の前頭皮質が薄くなり、よりしわになることなどから、気が長くなり、穏やかになる。
したがって、人間は年を取るほど、神経質ではなくなり、感情をコントロールしやすくなる。
同時に、誠実さと協調性が増し、責任感が高まり、より融和的になる、という結果が出ている。
しかし、日本の高齢者は、切れやすい人が多いと言われる。
高齢になると脳の前頭葉が収縮し、判断力が低下し、感情の抑制が利かなくなからだ、とされている。
したがって、何か決めなければならないときには意見を出さず、後からいろいろ言いがかりをつけることが多い。
OECDの調査では、「ほとんど、もしくはまったく友人や同僚もしくはほかの人々と時間を過ごさない人」の割合は、日本の男性では約17%(女性は14%)で、21カ国平均の3倍近い。
したがって、孤独を感じて寂しく、誰にも認められない自分に嫌気がさしている。
’誰かに構ってもらいたい’という意識が生まれ、周りの注意を引くために敢えて、人に嫌われる行動をとるのではないだろうか。
私たちは、自ら積極的に人と触れ合う機会を作り、穏やかで優しい人になりたいものだ。