旅立ちの朝は笑顔がぎこちない

この記事は約1分で読めます。

春は、旅立ちの時期でもある。
駅で見送りの光景をよく見かける。
就職なのか、進学なのか、新たな旅立ちへの見送りだろう。
しかし、送る側も送られる側も、一抹の不安を抱えた見送りである。
双方が笑顔を見せているが、表情は硬い。

新しい世界へ旅立つことは、今までの世界とのわかれである。
新たな希望を追いかけるために、思い出を捨て去る

新たな旅たちは、自立への出発である。
‘自立’とは、他の助けや支配なしに、能力・経済力・身体といった‘外的’な要因に、自分一人の力で対処することであり、‘独り立ち’である。
自分で考えて業務ができる能力的な自立、他人に頼ることなく、生活するためのお金を稼げる経済面での自立、などがある。
それらが統合されて、他人に依存することなく、自分で考えて選択や行動ができる、精神的に自立した状態になる。

同じような独り立ちでも‘自律’という言葉もある。
’自律’とは、 他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制することである。
そして、自分をコントロールできることである。
価値観や、信条・理念・哲学といった‘内的’な要因による独り立ちである。

自らを律する「自律」には、ブレない判断・行動につながる自らの価値観・信念が必要だ。
そのためには、自分らしさを失わないように、‘自己の確立’が必要だろう。

タイトルとURLをコピーしました