心理学に、’投影の法則’というのがある。
投影というのは、自分のフィルターを通して世界を見ているという考え方である。
自分の意識や考え方が人生で起こるあらゆる現実の側面に、投影、つまり映し出されているということだ。
つまり、自分の心の中にあるものを、外の世界に映し出しているというわけである。
したがって、‘自分が無意識に思っていることが、他人に投影されている’ということであり、‘他人は自分を映す鏡’ともいわれる。
だから‘鏡の法則’ともいわれる。
自分の意識が世界に投影されているということは、自分の思っていること、潜在意識がどんどん実現化されてしまうということになる。
つまり、自分を巡る世界は自分が作っていることになり、すべての問題は自分で作りだしたものだと言える。
まさに、華厳経に述べられている「一切唯心造」である。
現実に起きる出来事は、ひとつの結果であり、結果には必ず原因がある。
その原因の多くは、自分の心の中にある。
つまり、自分の人生の現実は、自分の心を映し出したものだ。
こちらが嫌いと思っている人間からは、こちらも嫌われていることが多い。
‘自分が変われば世界が変わる’と言われるが、‘自分が変われば相手も変わる’ということだと思う。
しかし、なかなか一筋縄で行かない人間もいて、人付き合いは難しい。