朝のサラダに、花弁がひとひら添えられているとほっこりとする。
サラダに混ぜられているのだから、食べても安全だろうとそっと口にしてみる。
一片の花だから、ほとんど味は感じない。
最近はエディブルフラワーということで、花を食べることが人気になっているようだ。
昔から日本でも、ふきのとうや菜の花が季節の野菜になっているほか、黄色い食用菊がおひたしや酢の物、刺身のつまなどに使われる。
花漬けは、食べられる花を主に塩に漬けた漬物であり、キク、サクラ、ウメ、シュンラン、アブラナなどの花が使われる。
薄い塩水で塩出しをして、吸い物、煮物、焼き物、酢の物の付け合わせなどにする。
桜の塩漬けは、桜湯や和菓子などに使われて親しまれている味だ。
野菜と同じように食べることを目的として育てられたエディブルフラワーは、農薬や化学農薬などを使わないで栽培されている。
農林水産省のガイドラインに基づいて食用として安全に栽培されている。
現在日本でエディブルフラワーとして食べられている花はデイジーやチューリップ・ニチニチソウ・マリーゴールド・ミニヒマワリ・ラベンダー・アサガオ・パンジー・キンギョソウ・ナデシコ、食用のバラやランなど約70種類ある。
観賞用と食用の花では使用している農薬の種類や量など栽培過程が異なっている。
スイセンやアジサイ、クリスマスローズなどは、毒性をあるので注意が必要だ。