日本には、神道の神々を祀る社’神社’が全国に約8万5000ある。
この数は、コンビニより多い。
神道は、自然現象など神羅万象に神が宿ると考える、日本独自の民俗信仰である。
「開祖」や「教典」は存在せず、「八百万の神」と呼ばれる多数の神を祭っている。
縄文時代の遺跡から発見された遺物の多くには、何らかの呪術的な意味を持っていたとおもわれるものがある。
720年に編纂された『日本書紀』に、’神道’という用語が初めて登場している。
神道の基本的な形は祖先崇拝だが、現世で大きな功績を挙げた者、国家に反逆し戦乱を起こした者、恨みを抱いて亡くなった者なども神になる。
学問の神様として各地の天満宮に祀られている菅原道真も、怨霊として有名である。
八百万の神を祭っているため、祈願内容も幅広い。
家内安全とか商売繁盛、無病息災などから、金運上昇まで、豊富にメニューがそろっている。
スポーツチームによる、必勝祈願もよくニュースに流れる。
試合に勝ちたいと祈願するのだが、対戦する両チームが祈願していることも多い。
この場合、神様はどちらの願いを聞くのだろうかと心配になる。
しかし、勝負事は勝ちと負けだから、どちらかは勝ち、どちらかが負けるものである。
そうすると、半分は勝つことになり、必勝祈願成就の確率は50%である。
半分は願いが叶うのだから、それなりに満足すべきだろう。